昨日・今日と、山形市は秋っぽい涼しさ。
日中はまだ暑いけれど、朝と夕暮れには半袖が肌寒い。
芋煮でも作って、日本酒片手に秋の夜長を満喫したいところ。
いや、しないけど。
できないよね、作品が間に合わないことには。
うん、分かっています。
ちょっと言ってみただけです。
今週末は勤め先の大学のAO入試。
入試に携わるのはこれが初めてだから、私もちょっと緊張気味。
そして近頃、
はるか昔に自分も受験生だったことを、しみじみと思い出すのです。
17歳になる高校2年の夏、
東京のとある絵画系予備校へ10日間の夏期講習を受けに行ったのを皮切りに、
私の美大受験の幕は上がった。
絵が好きだった。
観るよりも描いて見せる側になりたい、
気付いたら、それが私の中で“当たり前”になっていた。
父や兄弟の反対を押し切ってでも、この道に行きたいと思った。
高校の先生も、真剣に将来を心配してくれた。
まさか、
あの頃の私は、今の私を想像なんて出来なかったけれど。
…諦めることが出来なかったから、“ココ”に居る。
諦める勇気が私には無かったし、今も…無い。
そうだな、
諦める材料が欲しくて、自分を試し続けてきたのかもしれない。
少しずつ、自分にも出来るかどうかのジャッジを繰り返し繰り返し…。
気付いたら10年も“ココ”に居た。
“ココ”がどういった場所なのか、
私にとっての意味や価値、
メリットとデメリット、
私の将来は別の場所にあるのか、
やはり“ココ”なのか。
色々と思案してみる。
なるようにしかならない道だけど、
誰も、引っ張って行ってはくれないことと、
誰も、力ずくで静止させることは出来ないこと。
これだけは、揺ぎ無い事実。
後悔が少ないように、
少しでも結果を生むために、
多くのものへの感謝を忘れず、
もっともっと道を突き進んで、前だけを見ていかなくちゃ。
たまに振り返って、過去の自分に会ってしまうけど、
それも後ろ向きな行為じゃなければ、いいと思う。
“あの頃は良かった”
そう言ってしまえる程、良い思い出も沢山持っていないしw
自分の大切な人たちにも、そうあって欲しいと思う。
みんなが違う道を歩いていて、
速度も違って、
ここから向かうべき行き先までの距離も、それぞれで。
でも、
大切な人の歩いた道を、私はどこからか見ているよ。
「あの人も歩みを止めず、とうとうあんな場所まで行ったか」
そう思って、自分も頑張れる。
美しくなくても、味わい深い轍を、眺め合いたい。
虫の音が聞こえる静かな夜、
ちょっと綴りたくなったんだよ。
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